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2012/1/18

総合 - ドイツ経済ニュース

2011年インフレ率2.3%へと大幅上昇

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が12日発表した2011年の消費者物価指数(CPI)は前年比2.3%増となり、08年以来の大幅上昇を記録した。金融・経済危機の影響を受けた09年と10年は上げ幅がそれぞれ0.4%、1.1%にとどまっていた […]

ドイツ連邦統計局が12日発表した2011年の消費者物価指数(CPI)は前年比2.3%増となり、08年以来の大幅上昇を記録した。金融・経済危機の影響を受けた09年と10年は上げ幅がそれぞれ0.4%、1.1%にとどまっていたが、11年は世界的な景気回復を受けてエネルギー価格が高騰。食料品もインフレを加速させた。

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エネルギー価格は平均10.0%上昇した。上げ幅が大きいのは灯油で24.5%を記録。自動車燃料も11.0%に上った。天然ガスは4.6%にとどまっている。エネルギーを除いたコアのインフレ率は1.3%だった。

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食料品・ノンアルコール飲料の価格は2.8%上がった。ノンアルコール飲料は上昇率が6.1%と特に大きい。

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消費財は3.3%値上がりした。非耐久消費財が+4.7%と大きく上昇、衣料品などの半耐久消費財は+1.4%だった。耐久消費財は-0.1%で、コンピューター製品は9.2%下落している。

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サービス価格は1.3%の上昇にとどまった。ただ、航空機運賃は1月に導入されたフライト税の影響で13.4%も高くなっている。

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インフレ率は9月の2.6%をピークに低下が続いており、12月には2.1%まで下がった。景気が世界的に減速しているため、この傾向は今後も続く見通しだ。ドイツ銀行は2012年のインフレ率を1.5%程度と予想している。

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