ドイツ連邦統計局が15日発表した同国の2012年第1四半期の国内総生産(GDP、速報値)は物価・季節要因・営業日数を加味した実質で前期を0.5%上回り、2四半ぶりにプラス成長となった。輸出が拡大したほか、個人消費も好調だったことが大きい。投資は後退し、内需の足を引っ張ったという。GDP統計の詳細は24日に発表される。
\一方、欧州連合(EU)統計局ユーロスタットが15日発表したユーロ圏の2012年第1四半期のGDP(速報値)は実質ベースで前期比横ばいとなり、0.3%のマイナス成長だった前期からやや改善した。ユーロ圏最大の経済規模を持つドイツが大幅に好転したことが大きい。 EU27カ国ベースのGDPも横ばい。データが出そろっている19カ国では、イタリア、スペイン、英国などがマイナス成長となり、景気後退入りした。フランスはプラスマイナス0%だった。
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