すりつぶした果肉(ピューレ)と果汁(ジュース)を混ぜた果肉飲料(スムージー)の需要がドイツで大きく伸びている。バランスの取れた食生活に関心はあるものの「仕事が忙しく皮をむいている時間がない」「短時間で手軽に栄養を摂取したい」と考える消費者を中心に人気を獲得。2011年国内売上高は前年比15%増の4,500万ユーロに拡大した。11日付『ハンデルスブラット』が報じた。
\スムージーは皮と種を除く果肉のピューレ(裏ごししたもの)に果実の搾汁を加えた飲料で、米国にルーツがある。果実分含有率は基本的に100%で、水は添加しないが、ヨーグルトや牛乳が加えられることがある。また、砂糖の添加が認められている。
\独市場最大手は英Innocentで、市場調査会社Nielsenによると、シェアは28%に上る。欧州域内のシェアは6割(Innocent調べ)に上っており、同社はドイツでも欧州並みのシェアに引き上げたいと意欲をみせる。Innocentは3年前に米飲料大手コカコーラの傘下に入ったことから、業界内ではイメージダウンを危惧する声が聞かれるものの、ブルックナー欧州販売部長は「両社の事業内容や方向性は大きく異なっており、傘下入り後も大きな変化はない」と発言。特に影響はないとの考えを示した。
\