欧州連合(EU)の欧州委員会は11日、EU内の複数の大手通信会社がインターネット市場での独占的な立場を悪用している疑いがあるとして、対象各社に立ち入り調査を実施したことを明らかにした。対象企業の具体名など詳細は明らかにしていないが、ドイツテレコムと仏オレンジ(旧フランステレコム)が調査を受けたことを確認している。
\欧州委は立ち入り調査を9日に実施した。消息筋がロイター通信などに明らかにしたところによると、ドイツテレコムとオレンジのほか、スペインのテレフォニカが対象となっているという。
\調査の焦点となっているのは、ネット回線を保有する大手通信会社がウェブコンテンツのプロバイダーに提供するネット・コネクティビティ・サービス。末端のネット利用者がコンテンツにアクセスできるようにするものだ。
\消息筋が英フィナンシャル・タイムズに語ったところによると、欧州委は3社が「ユーチューブ」「スカイプ」などによる大容量データの伝送を遮断し、ネット接続を妨害している疑いがあるとして、調査に乗り出した。
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