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2013/7/17

経済産業情報

スマートホームソリューション、サービス提供開始へ

この記事の要約

ドイツテレコムが主導するスマートホームソリューション「Qivicon」が今秋をめどにサービスを開始する。Qiviconは昨年9月の国際見本市IFAベルリンショーで発表されたもので、パソコンやスマートフォンから家庭の電力使 […]

ドイツテレコムが主導するスマートホームソリューション「Qivicon」が今秋をめどにサービスを開始する。Qiviconは昨年9月の国際見本市IFAベルリンショーで発表されたもので、パソコンやスマートフォンから家庭の電力使用状況を随時把握。エアコンなどの家電製品を遠隔操作できるほか、ドアの施錠、火災報知機、シャッター開閉などホームセキュリティとの連携も可能という。対応製品は晩夏に発売される見通しだ。11日付『ハンデルスブラット』紙が報じた。

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Qiviconはドイツテレコムが中心となって約2年前に立ちあげたプロジェクトで、EnBW(電力)、Miele(家電)、サムスン(電子機器)、D-Link(無線ルーター)、EQ3(ホームオートメーション)など23社が参加している。

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ドイツテレコムのホルガー・クネプケ・コネクテッドホーム部長によると、スマートホームを実現するうえで最大のネックとなるのは、電子制御ユニットの規格や通信規格がメーカーごとに異なることだ。主な規格だけでも約400種類あり、異なるプラットフォームで開発されたソフト同士をネットワークでつなぐことは極めて困難という。Qivicon対応の家電製品がプロジェクトの立ち上げから2年近くかかったことからも家電ネットワーク化が技術的な課題を多く抱えていることがうかがわれる。

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