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2014/6/11

企業情報

Altana AG―米国の添加剤工場で生産能力倍増―

この記事の要約

特殊化学大手の独Altana(ヴェーゼル)は5日、米コネチカット州ウォーリングフォードにある添加剤工場の生産能力を2倍以上に引き上げたと発表した。国外市場の開拓を強化する戦略の一環。米国ではシェール革命などを背景に製造業 […]

特殊化学大手の独Altana(ヴェーゼル)は5日、米コネチカット州ウォーリングフォードにある添加剤工場の生産能力を2倍以上に引き上げたと発表した。国外市場の開拓を強化する戦略の一環。米国ではシェール革命などを背景に製造業のルネサンスが起き、添加剤需要も拡大しているため、現地生産を強化する。

Altanaは子会社BYK-Chemieで塗料やインク向けの添加剤を生産。ウォーリングフォード工場はBYKの現地法人が運営している。今回の投資額は5,000万ユーロで、Altanaがドイツ以外で行うものでは過去最大となった。同工場の生産能力は明らかにしていない。

Altanaは2020年までに売上高を約35億ユーロに倍増させる目標を掲げている。このため、国外事業を一段と強化。生産のグローバル化を推し進める考えだ。売り上げに占める国外事業の割合は現在すでに85%に達している。

同社は米国に子会社を計8社持ち、現地生産拠点は18カ所に上る。同国の従業員数は1,000人強で、昨年の売上高は約2億9,000万ユーロだった。同社売上に占める割合は16%に上る。