化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は8月28日、ケニアの首都ナイロビでコンクリート添加剤工場の開所式を行った。アフリカ東部でコンクリート需要が拡大していることに対応。現地生産を開始した。同社はアフリカ売上を2020年までに倍増させる目標を掲げている。
ナイロビ工場では高性能減水剤「マスターレオビルド」「マスターグレニウム」を生産する。これらの製品を混ぜるとコンクリートの強度が高まるほか、流動性が長時間維持されるため作業がしやすくなるメリットがある。ナイロビやカンパラ(ウガンダの首都)では渋滞で輸送時間が長くなりやすいため、流動性が長時間維持されることは重要なポイントだ。
BASFはアフリカで25年前から建設化学製品の販売を行っている。同製品分野の現地工場は南アフリカ、アルジェリア、エジプト、モロッコの4カ国にある(ナイロビ新工場を除く)。