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2015/5/13

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BMW―ロシア工場建設計画、決定を先送り―

この記事の要約

独高級車大手BMW(ミュンヘン)のライトホーファー社長は6日の電話記者会見で、ロシアに工場を建設する計画の決定を先送りすると発表した。同国需要が低迷しているため。昨年は同社ブランドの現地販売台数が前年比17%減の3万7, […]

独高級車大手BMW(ミュンヘン)のライトホーファー社長は6日の電話記者会見で、ロシアに工場を建設する計画の決定を先送りすると発表した。同国需要が低迷しているため。昨年は同社ブランドの現地販売台数が前年比17%減の3万7,000台強に落ち込んでおり、目標とする年5万台の達成は遠のいている。

BMWがロシアで販売する車両は輸出のほか、現地の提携先であるアフトトルがセミノックダウン生産している。現地生産モデルはセダンの「3シリーズ」「5シリーズ」「7シリーズ」SUVの「X1」「X3」「X5」「X6」で、昨年は計2万4,240台だった。今年は1万5,000~2万台に落ち込む見通し。

BMWが同日発表した2015年1-3月期(第1四半期)の売上高は前年同期比14.7%増の209億1,700万ユーロとなり、過去最高を更新した。販売増のほか、ユーロ安に伴う為替差益がプラスに働いた格好。営業利益(EBIT)も20.6%増えてこれまでで最高の25億2,100万ユーロに達した。最終利益は4.0%増の15億1,600万ユーロだった。

主力の自動車部門は売上高が14.1%増の188億9,300万ユーロに拡大した。EBITは13.5%増の17億9,400万ユーロで、売上高営業利益率(EBITベース)は横ばいの9.5%だった。競合アウディの同9.7%を下回ったものの、ダイムラーの9.4%を上回った。

オートバイ、金融サービス部門も好調で、ともに2ケタ台の増収増益を確保した。

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