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2015/6/3

企業情報

ラインメタル―ポーランドで戦車の共同開発へ―

この記事の要約

軍需大手の独ラインメタル(デュッセルドルフ)がポーランドの国営同業PGZ(Polska Grupa Zbrojeniowa)と共同で装輪戦車を開発する。同社の確認を得た情報として経済紙『ハンデルスブラット』が報じたもので […]

軍需大手の独ラインメタル(デュッセルドルフ)がポーランドの国営同業PGZ(Polska Grupa Zbrojeniowa)と共同で装輪戦車を開発する。同社の確認を得た情報として経済紙『ハンデルスブラット』が報じたもので、ポーランド軍に納入する考えという。

両社は年内にも同国に合弁会社を設立し、偵察に適した水陸両用装輪戦車の開発に着手する。まずはポーランド軍向けに製造、将来的には輸出も行う方向だ。

ポーランド軍は1960年代に開発されたソ連製装輪戦車の後継車両およそ200台を総額3億ユーロ強で調達する考え。調達に向けては入札を行うものの、PGZは国営企業であることから同社とラインメタルの合弁が落札するのは確実とみられている。

ポーランドは冷戦終了後、北大西洋条約機構(NATO)に加盟。兵器をソ連製から西側製へと切り替えている。ただ、将来的には自国で独自開発・生産することを目指しており、PGZはラインメタルとの合弁で技術を取得する。ラインメタルは受注を獲得するためにPGZと手を組む。