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2015/6/24

経済産業情報

ドイツの物価はEU平均とほぼ同水準

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が欧州統計局ユーロスタットのデータをもとに22日発表したところによると、2014年のドイツの物価(購買力平価)は欧州連合(EU)28カ国平均をわずか1.5%上回る水準だった。EU加盟国で最も高いデンマーク […]

ドイツ連邦統計局が欧州統計局ユーロスタットのデータをもとに22日発表したところによると、2014年のドイツの物価(購買力平価)は欧州連合(EU)28カ国平均をわずか1.5%上回る水準だった。EU加盟国で最も高いデンマークはEU平均を38.0%上回り、同じ北欧のスウェーデン(同24.7%)、フィンランド(23.2%)も水準が高い。最低はブルガリアで平均を51.6%下回った。(グラフ参照)

西欧主要5カ国をみると、スペインはドイツより低かったものの、英国、フランス、イタリアの3カ国は高く、英国はEU平均を21.6%上回った。

EU以外の国を含めると物価が最も高いのはスイスで、ノルウェーを抜いて1位となった。同国の中銀であるスイス国立銀行がユーロ買い介入政策を放棄した影響でスイスフランが高騰したことが反映された格好だ。

日本は12年時点でEU平均を35.3%上回っていたが、量的金融緩和に伴う円安を受けて14年には同平均との差が0.4%まで縮小した。