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2015/7/1

経済産業情報

バイオ医薬品の独販売許可、昨年は14件に

この記事の要約

研究開発型製薬工業会(VfA)は6月25日、ドイツ市場での販売が許可されたバイオ医薬品の数が2014年は14件となり、前年と同水準にとどまったものの、過去10年間の平均(8件)を大きく上回ったと発表した。新規投入された医 […]

研究開発型製薬工業会(VfA)は6月25日、ドイツ市場での販売が許可されたバイオ医薬品の数が2014年は14件となり、前年と同水準にとどまったものの、過去10年間の平均(8件)を大きく上回ったと発表した。新規投入された医薬品(47件)に占める割合は30%に上る。

バイオ医薬品の後発薬であるバイオシミラーは12年まで販売許可件数が少なく、11年と12年はともに0件だったが、13年と14年はそれぞれ3件に達した。

バイオ医薬品の14年の売上高は75億ユーロで、05年(26億ユーロ)の約3倍に拡大した。国内で販売されている同医薬品の数は155件から226件に増加。医薬品市場(売上ベース)に占めるバイオ医薬品の割合は12%から22%に拡大した。特に免疫疾患分野では同割合が19%から73%へと大幅に拡大している。

治験中のバイオ医薬品の数は05年の256件から約2.4倍の604件に増加した。モノクローナル抗体薬が79件から4.5倍の357件に急増して全体をけん引した格好だ。14年の治験件数604件のうち33件はバイオシミラーが占めた。