ドイツのアンドレアス・ナーレス連邦労働相は30日、雇用主に義務づけている法定最低賃金の書類作成義務を部分的に緩和すると発表した。最低賃金の導入で煩雑な事務手続きが増えたとする批判を受けた措置で、7月上旬にも法規命令を通して実施する。
法定最低賃金は1月に施行された。時給8.5ユーロ未満の賃金が禁止されている。
政府は同ルールに実効性を持たせるため、月収(支給額ベース)2,958ユーロ未満の被用者について、勤務時間(開始と終了時刻を含む)を例外なく文書で記録することを雇用主に義務づけた。今後は2,000ユーロ以上の月収を過去1年間、継続的に受け取ってきた被用者について同義務を廃止する。