ドイツ化学・薬品業界の動き

耐性菌の保菌者、最大640万人に

抗生物質の効かない耐性菌の保菌者数はドイツ国内で最大640万人に達する――。アーヘンがん研究センターが連邦議会(下院)の緑の党会派の委託を受けて実施した調査でこんな結論を導き出した。家畜飼育で大量の抗生物質が投与されてい […]

Styrolution Group GmbH―Ineosが完全買収の方向―

化学大手のBASFとIneosの合弁会社Styrolution(フランクフルト)をIneosが完全買収する見通しだ。Styrolutionのロベルト・グラルドーニ社長が8月28日明らかにしたもので、来年にも取引が成立する

12年薬剤費支出、前年とほとんど変わらず

ドイツの健康社会研究所(IGES)が20日発表した薬剤支出に関するレポート『Arzneimittelatlas』の最新版によると、公的健康保険の2012年の同支出額は前年比0.7%増の292億ユーロと、わずかな上昇にとど

Stada

独後発医薬品大手のStada(バート・フィルベル)は16日、英国の一般医薬品(OTC)メーカーThornton & Rossを買収すると発表した。取引金額は2億2,118万ポンド。9月1日付でグループの決算に組

SGL Carbon SE―コスト削減へ―

炭素製品大手の独SGL Carbon(ヴィースバーデン)は8日の決算発表で、事業コスト削減プログラムを実施する意向を表明した。事業環境が厳しさを増し業績が悪化していることに対応する狙い。詳細は9月に発表する。 \ 中核3

Merck KGaA―再び大型買収へ―

製薬・化学大手の独Merck(ダルムシュタット)は6日の決算発表で、2014年以降に大型買収を行う考えを明らかにした。同社は2010年に米Milliporeを72億ドルで買収してからは大型買収を控えてきたが、債務の圧縮が

Fresenius Kabi AG―インドネシアで合弁―

医薬品・医療機器メーカーの独Fresenius Kabi(バート・ホンブルク)は19日、インドネシアの製薬大手PT Soho Global Health(SGH)と提携すると発表した。SGHの子会社PT Ethica I

DocMorris N.V.―「移動薬局」を計画―

ネット薬局欧州最大手の蘭DocMorris(ヘールレン)がバスを利用した医薬品販売をドイツで計画している。薬局の少ないへき地などに出向いて医薬品を販売、需要を掘り起こす狙いだ。15日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙

Bayer AG―製薬・農薬が好調―

製薬・化学大手の独Bayer(レバークーゼン)が7月31日発表した2013年4-6月期(第2四半期)決算の営業利益(EBITDAベース)は20億8,600万ユーロとなり、前年同期比で33.9%増加した。製薬、農薬部門が好

Evonik Industries AG―13年業績見通し下方修正―

特殊化学大手の独Evonik(エッセン)は1日の決算発表で、2013年通期の売上高見通しを引き下げた。市場環境が厳しいためで、売上高で「前期実績の130億ユーロを上回る」とした予測を「前期並み」に下方修正。営業利益(EI

Lanxess AG―14年利益目標撤回―

化学大手の独Lanxess(ケルン)は6日、2014年の営業利益(EBITDAベース、特別費計上前)で14億ユーロを確保するとした目標を取り下げた。欧州、中国、ブラジルなど主要市場の環境が厳しく改善の兆しもないためで、1

Stada Arzneimittel AG―英OTCメーカーを買収へ―

独後発医薬品大手のStada(バート・フィルベル)は6日、英国の一般医薬品(OTC)メーカーThornton & Rossを買収する方向で独占交渉している事実を明らかにした。英国事業を強化する狙いで、第3四半期

K+S AG―事業環境が急速に悪化―

独肥料大手K+S(カッセル)の経営に突然、黄色信号が灯りだした。ロシアの競合Uralkaliが拡販路線を打ち出し、カリの市場価格が近い将来、大幅に下落する見通しとなったためだ。K+SはUralkaliよりも事業規模が小さ

二酸化炭素からプラスチック合成 バイエル、商業生産に

独化学大手のバイエルは、二酸化炭素(CO2)を原料とする樹脂の商業生産に乗り出す。アーヘン工科大(RWTH)などと共同で2年前から実施してきたパイロットプロジェクトが良好な結果を出したため、ケルン近郊のドルマーゲンに年数

BASF SE―4-6月期減益に、景気低迷響く―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)が25日発表した2013年4-6月期(第2四半期)決算の営業利益(EBIT、特別要因を除く)は18億3,200万ユーロとなり、前年同期比で5.4%減少した。景気の低迷が響い

BASF SE―ポリアミド成形材料工場を上海に―

独化学大手BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は29日、同社のポリアミド(PA)成形材料である「Ultramid」の生産施設を上海に設置すると発表した。エンジニアリングプラスチックやフィルム、繊維向けの需要が中国を中心に

Altana AG―米社のレオロジー添加剤事業を買収―

化学大手の独Altana(ヴェーゼル)は28日、米競合Rockwoodからレオロジー添加剤事業を譲り受けることで合意したと発表した。自社の当該事業を強化する考え。取引金額は6億3,500万ドル。独禁当局の審査を経て買収手

環境ホルモン含有の化粧品、3品に1品=環境団体BUND

環境・自然保護連盟(BUND)は24日発表したレポートで、ドイツ国内で流通している化粧品・ボディケア用品のうち、環境ホルモンの疑いのある成分が含まれている製品が3品に1品に上ると指摘した。同成分が含まれる頻度が最も高かっ

Tiernahrung Deuerer GmbH―同業Vitakraft買収へ―

ペットフードメーカーのDeuerer(ブレッテン)が同業Vitakraftの買収を計画していることが、連邦カルテル庁が16日公開した買収計画審査リストで分かった。Vitakraftの広報担当者はメディアの問い合わせに対し

BASF SE―PolyTHFとBDOの生産能力を大幅拡大―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は9日、ブタンジオール(BDO)の世界生産能力を今後2年で現在の53万5,000トンから65万トンに引き上げると発表した。南北アメリカ大陸を中心に需要が急増しているためで、

独化学業界、12年売上見通しを下方修正

独化学工業会(VCI)は11日、独業界の2013年売上成長率予測を従来の2.0%から1.5%へと引き下げた。これまで0.5%増を予想していた出荷価格が前年比±0%にとどまる公算が高まったため。現在の軟調な需要が下半期も続

Lanxess AG―中国・寧波に顔料工場設置へ―

化学大手の独Lanxess(レバークーゼン)は4日、中国沿海部の寧波で酸化鉄顔料工場の建設を開始したと発表した。現地需要の拡大に対応するほか、輸出にも振り向ける。 \ 約5,500万ユーロを投じて寧波石化経済技術開発区(

Evotec AG―インド拠点を閉鎖―

独バイオ企業Evotec(ハンブルク)は8日、化学サービスを展開する印子会社Evotec (India) Private Ltdを清算すると発表した。同サービス事業を今後、英アビンドンの拠点に集約。コスト削減を図るととも

Saltigo GmbH―第一三共から受託製造契約獲得―

化学大手の独Lanxessの完全子会社Saltigoは8日、第一三共と受託製造契約を締結したと発表した。契約内容については「第一三共の新規薬物パイプラインプロジェクトの1つの商品化に向けた準備に関連するもの」と説明するに

Merck

化学大手の独Merckは4日、フランスの受託研究会社Greenpharma S.A.S.が開発した化粧品原料を「RonaCare」のブランド名で9月から世界販売すると発表した。同原料はケシの実のエキスで、肌に張りを出す効

特許薬の臨床試験、17年までに110件以上が認可見通し

研究開発型製薬工業会(VfA)は2日、加盟企業が実施している新薬の臨床試験が324件に上ることを明らかにした。そのうち110件以上は2017年までに当局の認可を受ける見通しで、既存の抗生物質が効かないメチシリン耐性黄色ブ

Fresenius SE―バイオ医薬品子会社を売却―

総合医療大手の独Fresenius(バート・ホンブルク)は6月28日、バイオ医薬品子会社Fresenius Biotechをイスラエルのフューラー家に売却すると発表した。同子会社は赤字が続いているため、Fresenius

エーザイ―抗てんかん剤の独販売を一時中止へ―

エーザイは6月25日、抗てんかん剤「Fycompa」のドイツ販売を一時中断すると発表した。既存薬よりも優れた効果がないとの結論を医師と健保の代表からなる連邦合同委員会(G-BA)が下した結果、販売価格の引き下げを余儀なく

Morphosys AG―米Celgeneと提携、血液がん治療薬開発で―

独バイオ企業Morphosys(マルティンスリート)は6月26日、血液がん治療薬の分野で米同業大手Celgeneと提携すると発表した。現在臨床段階にある「MOR202」をCelgeneとの共同開発に切り替える。開発に成功

Celesio AG―米同業と提携交渉か―

医薬品流通大手の独Celesio(シュツットガルト)が米国の同業と提携交渉を進めているもようだ。ロイター通信が消息筋の情報として1日報じたもので、McKessonとCardinal Healthの2社が交渉先という。関係

紛美包装―独東部で竣工式―

中国の包装材メーカー紛美包装(Greatview Aseptic Packaging)は6月25日、独東部のハレで工場の竣工式を行った。同社初の国外工場で、欧州のほか、中東、南北アメリカ向けに出荷する。 \ 紛美包装は2

Merck

独化学大手Merckのマティアス・ツァヒャート財務担当取締役は6月26日、下半期は液晶事業が低迷するとの見通しを示した。第2四半期の需要が旺盛なため、顧客企業は今後、在庫調整に取り組むとみている。同社は液晶の世界最大手メ

SGL Carbon SE―炭素複合材分野でサムスンと合弁―

炭素製品大手の独SGL(ヴィースバーデン)は20日、サムスン石油化学と共同で炭素複合材料の合弁販社を設立すると発表した。アジア事業を強化するとともに、同材料の投入分野を拡大していく考えで、まずはサムスングループ向けを中心

Stada

医薬品メーカーのStadaは23日、米PfizerのED(勃起不全)治療薬「Viagra」の後発医薬品3種類を発売すると発表した。同薬の特許が22日で失効したため。独認可当局には5月末までに計28社が同薬の後発医薬品販売

薬剤費の半分は4%の健保加入者で発生

公的健保組合のBarmer GEKは11日、加入者に処方されている医薬品に関する実態調査レポートを発表した。それによると、同健保の2012年薬剤費支出は40億ユーロで、前年を0.7%上回った。患者当たりの支出額には大きな

Linde AG―露石化大手Siburに工業ガス供給―

工業ガス大手の独Linde(ミュンヘン)は17日、ロシア最大の石油化学メーカーSiburに酸素などを供給することで合意したと発表した。Lindeは露化学大手JSC KuibyshevAzotと共同で合弁会社を設立すること

BASF SE―薄膜製造技術の開発会社買収―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は6日、薄膜製造技術の開発を手がけるスタートアップ企業Deutsche Nanoschicht GmbHを完全買収すると発表した。省電力向け事業を強化する狙い。取引金額は公

BASF SE―アジア・太平洋売上を20年までに倍増―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は4日、アジア・太平洋地域の売上高を昨年の125億ユーロから2020年までに250億ユーロへと倍増させる計画を発表した。同市場の急成長が今後も続くと予想しており、市場を上回

BASF SE―南京プラントの拡張検討―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は5月29日、中国石油化工(Sinopec)と共同運営する南京プラントの拡張を検討すると発表した。アジア市場の成長が今後も続くと予想しているためで、エチレンオキシドの生産能

Monsanto―欧州GM事業から撤退―

農業科学大手の米Monsantoが欧州の遺伝子組み換え(GM)作物市場から撤退する。現地需要の低迷が続いているうえ、環境団体などの抗議活動も増えているためだ。欧州事業担当者は独『ターゲスツァイトゥング』紙に対し、欧州では

Linde AG―ロシアに合弁工場、アンモニア生産へ―

工業ガス大手のLinde(ミュンヘン)は5月28日、ロシアの化学大手JSC KuibyshevAzotと共同でアンモニアを製造すると発表した。ロシア事業を強化する狙い。 \ 折半出資の合弁会社Linde Nitrogen

Linde AG―米にシェールガス向け工場建設へ―

工業ガス大手の独Linde(ミュンヘン)は3日、米テキサス州ラ・ポートにシェールガス関連のプラントを設置すると発表した。2億ドル強を投じて空気分離装置(ASU)とガス化装置を建設、2015年から操業を開始する。米国のシェ

化学業界、持続可能性への取り組み本格化

独化学工業会(VCI)、建設・化学・エネルギー労組(IG BCE)、化学雇用者団体BAVCは5月29日、化学産業の持続可能な成長・発展を目指すイニシアチブ団体「Chemie3(化学3乗)」を立ち上げた。「持続可能な付加価

Medigene AG―台湾企業が出資―

独バイオ企業Medigene(マルティンスリート)は27日、台湾の製薬会社であるSinpharの子会社、Syncoreとの提携を拡大すると発表した。がん治療薬「Endotag-1」の第3相臨床試験(フェーズ3)で協力を仰

BASF SE―アジアの農薬市場で競合追撃へ―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)はアジア市場での農薬売上高を昨年の5億2,500万ユーロから2020年には約10億ユーロへと大幅に拡大する。同市場は世界最大で成長率も高いにもかかわらず、同社は競合に後れを

Lanxess

独化学大手Lanxessのアクセル・ハイトマン社長は23日の株主総会で、「現在の需要低迷は一過性のものだ」と述べ、下半期から景気が回復してくるとの見方を示した。欧州市場は弱含みが続くものの、アジアが大幅に改善するとみてい

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