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2013/9/11

経済産業情報

耐性菌の保菌者、最大640万人に

この記事の要約

抗生物質の効かない耐性菌の保菌者数はドイツ国内で最大640万人に達する――。アーヘンがん研究センターが連邦議会(下院)の緑の党会派の委託を受けて実施した調査でこんな結論を導き出した。家畜飼育で大量の抗生物質が投与されてい […]

抗生物質の効かない耐性菌の保菌者数はドイツ国内で最大640万人に達する――。アーヘンがん研究センターが連邦議会(下院)の緑の党会派の委託を受けて実施した調査でこんな結論を導き出した。家畜飼育で大量の抗生物質が投与されていることが耐性菌発生の最大の原因と指摘している。

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家畜を大量に飼育する農業施設では家畜の感染を防ぐために、抗生物質を餌に混ぜるなどして大量に投与している。このため、農業従事者や獣医のほか、食肉を通して消費者も感染する危険性が以前から指摘されている。特にメット(生食用の豚のひき肉)などの加熱していない肉を食べる人は感染リスクが高い。院内感染も多い。

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健康な人は感染しても症状が出ないため感染の事実を知らないが、病気や手術で免疫力が低下すると発症。抗生物質が効かないため、死亡するケースもある。

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