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2013/7/31

企業情報

BASF SE―4-6月期減益に、景気低迷響く―

この記事の要約

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)が25日発表した2013年4-6月期(第2四半期)決算の営業利益(EBIT、特別要因を除く)は18億3,200万ユーロとなり、前年同期比で5.4%減少した。景気の低迷が響い […]

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)が25日発表した2013年4-6月期(第2四半期)決算の営業利益(EBIT、特別要因を除く)は18億3,200万ユーロとなり、前年同期比で5.4%減少した。景気の低迷が響いた格好で、最終利益も4.2%減の11億5,700万ユーロに落ち込んだ。売上高は183億5,300万ユーロで、2.9%増加している。

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部門別では化学品と高性能製品が不調で、EBIT(特別要因を除く)はそれぞれ17.6%、10.9%減少した。一方、機能性材料、農業科学、石油・天然ガス事業は好調で、増益幅は各35.6%、17.1%、15.8%に達した。

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クルト・ボック社長は下半期も景気は回復しないとの見方を示しながらも、13年通期の売上高とEBIT(同)で前期実績を上回るとした目標を据え置いた。目標を達成するため、新興国での新規採用を従来計画よりも緩やかに進める意向だ。

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化学業界は川下産業に原料を供給する関係で、業績には景気動向は鮮明に反映される。競合の米DuPontは4-6月期の最終利益が13%減の10億3,000万ドルに落ち込んだ。

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