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2014/1/22

総合 - ドイツ経済ニュース

13年インフレ率1.5%に下落、1%台は3年ぶり

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が16日発表した2013年の消費者物価指数は前年比の上昇率(インフレ率)が1.5%増となり、3年ぶりに1%台へと落ち込んだ。10年から12年にかけて物価を押し上げてきたエネルギー価格の上昇率が1.4%にと […]

ドイツ連邦統計局が16日発表した2013年の消費者物価指数は前年比の上昇率(インフレ率)が1.5%増となり、3年ぶりに1%台へと落ち込んだ。10年から12年にかけて物価を押し上げてきたエネルギー価格の上昇率が1.4%にとどまったことが大きい。エネルギーを除いたコアのインフレ率は1.6%だった。

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エネルギーでは灯油の価格が6.0低下、自動車燃料も3.4%下がった。ただ電力は再生可能エネルギー向け助成金の分担金負担が大幅に増えたことで11.9%高くなった。

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エネルギー分野以外で価格の下げ幅が大きかったのは診療サービス(低下幅12.2%)、金融サービス(同9.7%)、情報機器(7.8%)、娯楽家電(5.9%)など。診療サービスの下げ幅が大きい背景には四半期ごとに支払う診察料(10ユーロ)が廃止されたことがある。

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食料品の価格は4.4%上がった。果物と野菜はそれぞれ7.2%、6.1%上昇。じゃがいも(+28.7%)、りんご(+14.9%)、バター(+16.1%)は2ケタ台の上げ幅となった。

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13年12月の消費者物価指数は前年同月比1.4%増だった。上昇率が1%台にとどまるのは12カ月連続。エネルギーの上げ幅は1.1%で、エネルギーを除いた物価上昇率は1.5%だった。

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12月の消費者物価は前月比では0.4%増と比較的大きく上がった。パック旅行が季節柄11.1%上昇。ドイツ鉄道(DB)の運賃も平均2.4%引き上げられた。このほか食料品(上昇率1.5%)、自動車燃料(同1.1%)で上げ幅が大きかった。衣料品・靴は2.4%下がった。

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