全ドイツ自動車クラブ（ADAC）が会員を対象に毎年実施している人気投票「イエローエンジェル」の自動車部門賞で、投票者数を大幅に水増ししていたことが発覚した。『南ドイツ新聞』によると、16日に授賞式が行われた今年のイエローエンジェル賞では、1位になったVWゴルフの投票数を実際（3,409票）の10倍の3万4,299票へと引き上げていた。ランキング順位は入れ替えていないとしているものの、実際よりも良く見せようとしていたことに変わりはなく、同クラブに対する信用が大きく揺らいでいる。
\ADACは当初、水増し疑惑を一貫して否定していたものの、17日の内部会議でミヒャエル・ラムシュテッター広報部長が数字を水増ししていた事実を認め、責任をとって辞任することを表明した。イエローエンジェル賞の投票数では、12年にも実際（7万6000票）の4倍（29万票）の投票があったれたように装っていた。会員数（1,900万人）に比して投票参加者があまりに少なく、数を増やすことで同賞の重みを増すことが目的だったという。
\数字の改ざんはラムシュテッター広報部長の独自判断で行われたもようで、カール・オーバーマイヤー事務局長は同氏に対する憤りをあらわにするとともに、これまでに行われた改ざんの範囲など、事件の解明に全力で当たる方針を表明した。
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