仏ルノーは、国内生産が減少していることを受け、従業員の早期退職を募る方向で労働組合と協議を進めている。ブルームバーグ通信が20日、同社の広報担当者の話として伝えた。
\ルノーのキャロリーヌ・ド・ジェゼル広報部長は、早期退職を認める法律に基づき労組側と話し合いを行っていることを明らかにし、早期退職の規模については、協議中であるとして言及を避けた。 同広報部長によると、中型車「ラグナ」やミニバン「エスパス」を手がけるフランス北部のサンドビル工場は、今年は6万9,000台を生産するが、来年は5万3,000台に減少する見通しという。
\ルノーは「クリオ」や「トゥインゴ」など売れ筋の小型モデルの生産をトルコやスロベニアなどの低コスト国に移管する動きを加速させており、フランス国内における生産量は減少する傾向にある。同社は昨年末までに仏国内で4,800人を削減し、従業員数は現在5万5,000人となっている。
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