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2010/12/10

一般・技術・その他 (旧)

GM、燃料電池車の量産化に向けコスト削減に注力

この記事の要約

米自動車大手のゼネラルモーターズ(GM)は燃料電池車の量産化に向けて、燃料電池システム(FCS:fuel-cell system)コストを現在の約4分の1に引き下げる計画だ。同社は2015年までに燃料電池車を年数千台の規 […]

米自動車大手のゼネラルモーターズ(GM)は燃料電池車の量産化に向けて、燃料電池システム(FCS:fuel-cell system)コストを現在の約4分の1に引き下げる計画だ。同社は2015年までに燃料電池車を年数千台の規模で生産する体制を整えることを目指している。7日付の英『the Engineer』誌(電子版)が報じた。

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GMはドイツのマインツ・カステルに燃料電池のエンジニアリングセンターを持つ。同誌によると、同センターでは、触媒に使用するプラチナを現在の1システム当たり約80gから、ニッケルを組み合わせることにより同30g以下に抑える研究などを進めている。

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GMはこのほか、FCSのデザインを見直し、部品の数を減らすなどして小型化し、重量を現在の240kgから130kg以下に抑える計画。

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GMは現在、燃料電池車「HydroGen4」を約100台投入して、実証走行試験を実施している。同モデルの生産コストは1台当たり約50万ユーロに上る。

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■ 「HydroGen4」、走行距離で累計200万km達成

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GMによると、世界で実施している「HydroGen4」の実証走行試験ではこのほど、走行距離の累計が200万kmを超えた。GMは米国を中心に試験プロジェクトを実施しているが、ドイツのベルリンで実施されているプロジェクト「Lighthouse」や、ガス会社や石油会社、その他の自動車メーカーが参加する「Clean Energy Partnership(CEP)」にも燃料電池車を投入している。

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「HydroGen4」は冬季の実証走行試験をすでに2回実施、マイナス25℃の気温環境でも発進できることが確認された。同社では今後、さらに低い気温にも対応できるよう、改良していくという。

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