欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/11/24

EUその他

欧州委が鳥インフル緊急対策を導入、英蘭でのウイルス検出受け

この記事の要約

欧州委員会は17日、英国とオランダで鳥インフルエンザウイルスが相次いで検出されたことを受け、緊急対策を導入すると発表した。感染が確認された地域の鳥獣類を殺処分するほか、これらの地域からの鶏肉の出荷を禁止する。 オランダ政 […]

欧州委員会は17日、英国とオランダで鳥インフルエンザウイルスが相次いで検出されたことを受け、緊急対策を導入すると発表した。感染が確認された地域の鳥獣類を殺処分するほか、これらの地域からの鶏肉の出荷を禁止する。

オランダ政府は16日、中部ヘーケンドルプの養鶏場で感染性の高いH5N8型鳥インフルエンザウイルスが検出されたとして、15万羽の殺処分を開始。全土の農場間で3日間にわたり、ニワトリなどの鳥、卵、フン、使用済み藁など家禽関連の物資の輸送を禁止した。一方、英環境・食料・農村省は、イングランド北部ヨークシャー州のアヒル農場で鳥インフルエンザウイルスを検出したため、農場周辺を封鎖し6,000羽のアヒルの殺処分を開始したと発表した。欧州委員会のブリヴィオ報道官は、「2つの加盟国の当局の行動は賞賛するしかない」として、両国の迅速な対応を評価するコメントを発表した。

H5N8型ウイルスは鳥類間での感染性が極めて高く、人に感染する可能性もある。同型ウイルスは今月4日にドイツの農場でも検出されている。