欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/12/8

西欧

バイエル、R&D投資を大幅拡大

この記事の要約

独製薬・化学大手のバイエルは2日、製薬と農業科学部門の研究開発(R&D)投資を来年に大幅に引き上げると発表した。具体額は明らかにしていないものの、増加幅は内部成長ベースの売上の伸び率を上回るとしている。 両部門 […]

独製薬・化学大手のバイエルは2日、製薬と農業科学部門の研究開発(R&D)投資を来年に大幅に引き上げると発表した。具体額は明らかにしていないものの、増加幅は内部成長ベースの売上の伸び率を上回るとしている。

両部門のR&D投資額は今年32億ユーロで、そのうち19億ユーロを製薬が占める。製薬部門の同投資額は対売上比率が約16%で、ライバルのロシュ、ノバルティスの20%強を下回っている。

来年はバイエルが重視する新薬候補5件で、治験の最終段階に当たるフェーズ3(第3相臨床試験)が始まる。フェーズ3は規模が大きくコストがかかるため、投資額が膨らむのは必至とみられる。