欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/4/13

東欧・ロシア・その他

ルーマニア利下げ、過去最低の2%に

この記事の要約

ルーマニア中央銀行の国立銀行(BNR)は1日、主要政策金利を2.25%から0.25ポイント引き下げ、過去最低の2%とした。原油価格の下落によりインフレ率が低下していることを受けた措置。BNRでは物価の動向や今後の見通しを […]

ルーマニア中央銀行の国立銀行(BNR)は1日、主要政策金利を2.25%から0.25ポイント引き下げ、過去最低の2%とした。原油価格の下落によりインフレ率が低下していることを受けた措置。BNRでは物価の動向や今後の見通しを踏まえ、さらなる金融緩和の余地があるとみている。銀行間取引の上限金利(限界貸出金利)も0.5ポイント引き下げ3.75%に設定した。下限金利である預金金利は0.25%に据え置いた。

2月のインフレ率は0.4%で、BNRが目標とする1.5~3.5%を大きく下回った。BNRのイサレスク総裁は声明で、インフレ率上昇に向けた政策は「政策金利の変更に限定しない」と述べ、金利コリドー(上限・下限金利の差)や預金準備率を含めて複合的に対応する考えを示した。

BNRは昨年8月、6カ月ぶりに利下げを実施し、政策金利を3.5%から3.25%に引き下げた。その後も利下げを5回実施(今回のものを含む)。下げ幅は各0.25ポイントで、計1.5ポイントに達した。