ハンガリー中央銀行（MNB）は25日、政策金利を0.25ポイント引き下げ年6％にすると決定した。利下げは昨年7月以来7カ月連続。MNBは利下げ決定後の声明で、リスク要因を注視しつつ、経済環境次第でさらに利下げを継続する可能性を示唆した。
\昨年12月の消費者物価上昇率（インフレ率）は前年同期比5.6％となり、11月の5.2％から上昇した。だが、MNBは「主に増税による影響で、一時的なもの」だとして今年後半には目標値である3％を下回ると予測。経済成長率についても、小売売上高が2007年初頭から前年同期を下回る状況が続いている内需に回復の兆しは見えないものの、外需がけん引し、今年後半からプラス成長に復帰すると見込んだ。
\ただ、MNBはこれまで0.5～1％ずつ利下げを実施したのに対し、今回の利下げは小幅にとどまった。これについて4Castのアナリスト、Ambrus氏は「ギリシャ問題などで信用リスクが再燃する気配があり、MNBはより慎重になっている」と述べたうえで、MNBは年5.5％まで小刻みに利下げし、利下げを休止すると予想した。
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