2010/1/27

ハンガリー

リヒターの抗精神病薬、13年末にも投入の見通し

この記事の要約

ハンガリーの製薬大手リヒターは、米フォレスト・ラボラトリーズと共同開発している非定型抗精神病薬「カリプラジン(RGH-188)」を2013年末~14年初頭に販売する見通しだ。リヒターのボグシュ最高経営責任者(CEO)が2 […]

ハンガリーの製薬大手リヒターは、米フォレスト・ラボラトリーズと共同開発している非定型抗精神病薬「カリプラジン(RGH-188)」を2013年末~14年初頭に販売する見通しだ。リヒターのボグシュ最高経営責任者(CEO)が20日、インフォラジオのインタビューで明らかにした。

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カリプラジンは臨床試験の最終段階である第3相臨床試験(フェーズ3)が間もなくスタートする。試験期間は1年半を予定しており、ここで良好な結果が得られれば、カリプラジンは新薬として承認申請される。ボグシュCEOによると、カリプラジンの年間売上高は2億~20億米ドルに達する可能性があるという。

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同CEOはまた、ハンガリー議会が先月導入を承認した国際参照価格制度について、不況に苦しむ製薬業界にさらなる打撃を与えるとの懸念を示した。この制度は薬剤費の抑制を目的としており、薬価は欧州連合(EU)加盟国の中で最も低い5カ国の平均を参照して決定される。同CEOによると、国際参照価格制度の導入による薬剤費の削減効果は数億フォリントにすぎず、年間数百億フォリントに上る薬剤支出の規模から見て効果が薄いと批判。また、医薬品の国内価格が下落すれば、輸出価格の低下につながり、輸出志向の強い国内製薬会社の収益が圧迫されると指摘した。

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