2011/5/25

ロシア

欧州復興開発銀、米ジョンディアのロシア事業を支援

この記事の要約

欧州復興開発銀行(EBRD)は20日、農機・建機大手の米ジョンディアがロシアで計画するリース会社の設立事業を支援すると発表した。支援の第1弾として47億ルーブル(1億6,800万ドル)を融資する。融資期間は5年間。\ E […]

欧州復興開発銀行(EBRD)は20日、農機・建機大手の米ジョンディアがロシアで計画するリース会社の設立事業を支援すると発表した。支援の第1弾として47億ルーブル(1億6,800万ドル)を融資する。融資期間は5年間。

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EBRDによると、ロシア国内のトラクターやコンバインの数は1991年の旧ソ連邦崩壊後、減少を続けているうえ、機械の平均使用年数は10年以上と老朽化が進んでいる。新型機械を投入している農場は全体の25パーセント以下にすぎないという。一方で広大な土地の開発チャンスは大きく、最新機械の導入が不可欠となっている。

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この需要を取り込むため、ジョンディアはリース会社を設立し、中堅の農業経営企業、特にここ数年で収益力を強化した以前の集団農場(コルホーズ)に新型農機を提供する。農機購入の30%が現金払いのロシアの農業セクターで、銀行融資に代わるリースという新たな資金繰りの方法を提案していく計画だ。林業や建設業にも建機をリースする。

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ジョンディアは昨年、モスクワ近郊のドモジェドボに農機・建機の工場と部品物流センターを建設。同社にとってはオレンブルク工場に続くロシアで2番目の生産拠点となった。

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