2011/6/22

ロシア

アストラゼネカ、サンクトペテルブルグに研究開発センター

この記事の要約

英製薬大手のアストラゼネカは16日、サンクトペテルブルグに研究開発センターを新設すると発表した。有望市場であるロシアで地歩を固める狙いで、国産化を推進する政府の意向を尊重した判断だ。\ 設置するのは、新薬の効能や安全性を […]

英製薬大手のアストラゼネカは16日、サンクトペテルブルグに研究開発センターを新設すると発表した。有望市場であるロシアで地歩を固める狙いで、国産化を推進する政府の意向を尊重した判断だ。

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設置するのは、新薬の効能や安全性を予測するシステムを開発する予測科学研究所で、来年から約30人を雇用する予定だ。ブレナン社長によると、ロシアは同社の新興市場戦略のなかでも重要な市場で、今後5年間の投資規模は12億米ドルに上る見通しという。

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アストラゼネカはロシア南西部カルーガ州で1億5,000万ドルをかけて工場を建設中だ。2015~16年までに、ロシアで販売する医薬品の75~80%を同工場で製造する方針という。

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アストラゼネカの大型投資の背景には、医薬品・医療機器の国産化を狙うロシア政府の政策がある。政府は現地生産と技術移転を実施しない企業に制裁を加える方針を明らかにしており、関係企業は巨大市場への成長が見込まれるロシアで商機を逃さないために総額10億ドルの投資を計画している。

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