2011/7/13

チェコ・スロバキア

ドイツテレコム、ブラチスラバに財務センター設立

この記事の要約

ドイツテレコムがスロバキアの首都ブラチスラバに財務センターを設立する。欧州子会社の会計業務と、グループ内の財務報告業務をセンターに集約することで効率化とコスト削減を狙う。約500人を雇用する予定だ。ドイツ経済紙『ハンデル […]

ドイツテレコムがスロバキアの首都ブラチスラバに財務センターを設立する。欧州子会社の会計業務と、グループ内の財務報告業務をセンターに集約することで効率化とコスト削減を狙う。約500人を雇用する予定だ。ドイツ経済紙『ハンデルスブラット』が7日付で報じた。

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立地ではブダペストも候補に挙がっていたが、ハンガリー政府が電気通信企業を対象とした特別税を導入したため、ブラチスラバに軍配があがったもようだ。テレコムは、ブダペストを選ばなかった理由を明らかにしていないが、「ブラチスラバは税制面で有利」と間接的にハンガリー政府の施策を批判している。

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財務センターを設置するのはドイツテレコムが初めてではない。他のドイツ大手企業も中東欧に同様の拠点を持っており、保険大手のアリアンツはブラチスラバで中東欧10カ国を統括する財務センターを運営している。

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ハンガリーでは、1年前に成立したオルバン政権が、主に外資系企業が活躍する業界を対象に特別税を導入した。金融、電力、流通企業に並び電気通信企業も課税されており、抗議の声があがっている。欧州委員会は電気通信企業に対する特別税課税の合法性を審査しているが、その結果はまだ出ていない。

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