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2011/11/9

ポーランド

シェブロン、シェールガス採掘開始

この記事の要約

米石油大手のシェブロンが2日、ポーランドでのシェールガスの試験採掘作業を開始した。同社は南東部の4地域でのガス開発権を取得済みで、今回着手した第1試掘井は約45日間で試掘を完了させ、来年春に新たな掘削作業にかかる計画だ。 […]

米石油大手のシェブロンが2日、ポーランドでのシェールガスの試験採掘作業を開始した。同社は南東部の4地域でのガス開発権を取得済みで、今回着手した第1試掘井は約45日間で試掘を完了させ、来年春に新たな掘削作業にかかる計画だ。10月末には地元大手のPKNオルレンが試掘井作業に着手したばかり。ポーランドのシェールガス開発が本格化してきた。

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ポーランドのシェールガス埋蔵量は推定5兆3,000億立法メートルで、欧州最大とされる。同国は現在、天然ガスの年間消費量の約3分の2をロシアから輸入しているが、シェールガス生産が軌道に乗れば、その依存度を大幅に引き下げることができる。また、輸出資源としても有望だ。政府はこれまでに国内外の石油・ガス開発会社に100を超える開発権を供与しており、シェールガス供給開始予定の2014年には、年間生産量2億~3億立法メートルを見込んでいる。

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一方、現地日刊紙『Dziennik Gazata Prawda』がブザノフスキ財務副大臣の発言として報じたところによると、政府は国営大手のPGNiGとPKNオルレンのシェールガス開発を後押しするため、2014年までに着工する採掘井の数をそれぞれ65に増やす計画だ。

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