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2011/11/30

チェコ・スロバキア

太陽光発電の固定買取価格、来年は小幅引き上げ

この記事の要約

チェコで太陽光発電による電力の固定買取価格(フィードインタリフ)が、来年にやや引き上げられる。エネルギー規制局(ERU)が23日明らかにしたところによると、発電能力が100キロワット(kW)を超える発電所の場合は今年の5 […]

チェコで太陽光発電による電力の固定買取価格(フィードインタリフ)が、来年にやや引き上げられる。エネルギー規制局(ERU)が23日明らかにしたところによると、発電能力が100キロワット(kW)を超える発電所の場合は今年の5,500コルナから5,610コルナに、同30~100kWまででは、5,900コルナから6,020コルナに引き上げられる。

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チェコが中東欧で有数の太陽光発電国に急成長した背景には、魅力的な買取価格を約束する投資促進政策があった。だが、その結果、2011年に電力価格の大幅上昇が避けられない状況になった。政府は電力価格を助成するための原資調達策として、電力事業者に対する二酸化炭素(CO2)排出税と、太陽光発電課税(税率26%)を導入した。2012年は117億コルナを助成金として予算に組み込むことを決めている。

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チェコでは今年2月に新設の太陽光発電プラントへの助成措置が打ち切られたため、今後、新設数が大幅に増えることはないと予想される。(1CZK=4.07JPY)

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