2012/1/4

ハンガリー

S&P、ハンガリー国債を格下げ

この記事の要約

米信用格付け大手スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は21日、ハンガリーの長期の外貨建てと自国通貨建てのソブリン債格付けをそれぞれ「BBBマイナス」から投機的水準となる「BBプラス」に引き下げた。格付け見通しは「ネガ […]

米信用格付け大手スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は21日、ハンガリーの長期の外貨建てと自国通貨建てのソブリン債格付けをそれぞれ「BBBマイナス」から投機的水準となる「BBプラス」に引き下げた。格付け見通しは「ネガティブ」とし、3分の1の確率で来年に一層の格下げを行う可能性があるとした。

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S&Pは、オルバン政権が中央銀行に政権の意向を反映しやすくするために成立を目指している中銀法改正案は、中銀の独立性を損なう可能性がり、このような政策変更は投資家の運用環境を悪化させると指摘。「政策枠組みの予見可能性と信頼性の低下が続き、中期的な成長見通しに悪影響を与えている」と格下げの理由を説明した。オルバン政権は通貨フォリントの下落などを受けて11月下旬に国際通貨基金(IMF)と欧州連合(EU)に金融支援を要請したが、中銀法改正案をめぐってIMFと対立。金融支援の事前協議が中断する事態に陥っている。

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今回のS&Pによるハンガリーの格下げは、米信用格付け大手ムーディーズ・インベスターズ・サービスが11月24日にソブリン債格付けを「Baa3」から投資不適格級の「Ba1」へ格下げしたことに続くもの。

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