ポーランドで産業間の賃金格差が拡大している。12月30日付の日刊誌『ガゼタ・ヴィボルチャ』が報じた同国統計局(GUS)の2011年1-11月期の賃金統計によると、賃金上昇率は建設業などで小幅にとどまる一方、鉱業で大幅に拡大した。
\賃金上昇が著しいのは、鉱山、精油、コークス業界。鉱山労働者の平均賃金は2010年比10%(555ズロチ)増の月5.892ズロチとなった。精油所とコークス工場の労働者の賃金も同620ズロチ増加した。逆に賃金が伸び悩んでいるのは建設と衣料産業。建設産業は2.4%増にとどまり、伸び率は同期のインフレ率の4.2 %を下回った。衣料産業の平均賃金も月1,912ズロチと、82ズロチの上昇にとどまった。
\ポーランド科学アカデミー人文・社会学研究所のヘンリク・ドマンスキ理事は、貧富の差が拡大し、社会の階層化が進んでいると述べている。(1PLN=22.33JPY)
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