2012/3/7

ロシア

VTBキャピタル、ブルガリア通信会社ビバコムの買収検討

この記事の要約

ロシア銀行2位VTB銀行の投資会社であるVTBキャピタルは、ブルガリアの通信会社ビバコムの買収を検討している。ロイター通信が1日、VTBキャピタルの幹部から得た話として報じた。VTBキャピタルはブルガリアのコーポレート・ […]

ロシア銀行2位VTB銀行の投資会社であるVTBキャピタルは、ブルガリアの通信会社ビバコムの買収を検討している。ロイター通信が1日、VTBキャピタルの幹部から得た話として報じた。VTBキャピタルはブルガリアのコーポレート・コマーシャル・バンクと共同でビバコムの過半数株を取得する意向で、すでに買収を提案しているという。

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ビバコムはブルガリアで携帯・固定電話サービス事業を展開しており、バルカン地域で220万人の顧客を持っている。2007年に米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)の資産運用部門のAIGインベストメンツ、2010年からはAIGインベストメンツを買収した香港の投資会社パシフィック・センチュリー・グループ(PCG)の傘下になっている。当時から赤字経営が続いており、現在も16億5,000万ユーロの累積債務を抱えている。ビバコムはこのほど米投資銀行のモルガン・スタンレーに資産売却に関するコンサル業務を委託し、候補企業との交渉を開始した。

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ビバコムの買収については、VTBキャピタルのほか、トルコ通信最大手のトルコセルやアイスランドの投資家トール・ビョーゴルフソン氏も関心を示しているという。

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VTBキャピタルは現在ブルガリアへの投資を加速しており、今回の買収計画はその一環とされる。このほどソフィアに支店を開設した。

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