2012/3/7

総合・マクロ

プーチン氏が大統領に、第一回投票で6割超を得票

この記事の要約

ロシアで4日実施された大統領選挙は、プーチン前大統領(59)が第1回投票で過半数を獲得して当選した。中央選挙管理委員会の発表によると、開票率99.3%の段階で得票率は63.75%に達した。7割以上を獲得した2004年の選 […]

ロシアで4日実施された大統領選挙は、プーチン前大統領(59)が第1回投票で過半数を獲得して当選した。中央選挙管理委員会の発表によると、開票率99.3%の段階で得票率は63.75%に達した。7割以上を獲得した2004年の選挙に比べると支持率が低下したものの、決選投票を待たずに当選が確定した。就任は5月初めで任期は6年間。メドベージェフ大統領は首相に就任する。

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2位は17.19%の支持を得た共産党のジュガーノフ委員長。実業家のプロホロフ氏は7.82%、自由民主党のジリノフスキー党首は6.23%、連邦上院議長を務めた「公正ロシア」のミロノフ党首は3.85%だった。投票率は65.8%だった。

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プーチン次期大統領の経済政策の課題としては、◇年率6~7%の経済成長を達成し、6年以内に国民経済の規模を現在の世界9位から5位に上昇させる◇対ロシア国外投資(FDI)の国内総生産に占める比率を現在の20%から25%に引き上げる◇経済の資源依存を弱める◇さらなる民営化の実施◇汚職対策――などが挙げられている。

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昨年12月の下院選挙の不正疑惑を機にソ連崩壊以降で最大の反政府運動が繰り広げられているだけに、今回の選挙では通常にも増して公正な選挙が行われているかどうかに注目が集まった。国内の独立系選挙監視団体「ゴロス」によると、◇監視員の投票所への立ち入り拒否◇プーチン氏への投票を強制された有権者の存在◇有権者がバスで投票所をめぐり複数投票する「メリーゴーラウンド」――など3,100件を超える不正の試みがあった。

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プーチン氏の主導でウェブカムが投票所に設置されたが、カフカス地方のダゲスタン共和国では一人の人物が大量の投票用紙を投票箱に入れるところが映し出されたという。

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反プーチン派は不正選挙を糾弾する抗議運動を計画している。

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