2012/3/7

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

クロアチア、VATを25%に引き上げ

この記事の要約

クロアチアは1日、付加価値税(VAT)を現行の23%から25%に引き上げた。食用油や砂糖、乳・幼児食、食料品に対する軽減税率も10%に引き上げた。パン、牛乳、書籍、医薬品は今後も免除される。VATの引き上げにより30億ク […]

クロアチアは1日、付加価値税(VAT)を現行の23%から25%に引き上げた。食用油や砂糖、乳・幼児食、食料品に対する軽減税率も10%に引き上げた。パン、牛乳、書籍、医薬品は今後も免除される。VATの引き上げにより30億クーナ(約3億9,600万ユーロ)の歳入増が見込まれる一方、物価が1.5%上昇し、景気後退がさらに加速するとの懸念も出ている。

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今回の増税で自動車販売と飲食部門が最も大きな打撃を受けるとされている。社用車や接待のVATが控除できなくなるからだ。さらに、自治体なども水道料金を20%値上げするという。

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政府は、低所得者や年金生活者の負担増を回避するため非課税所得の上限を、現行の月1,800クーナから2,200クーナ、年金受給者では3,200クーナから3,400クーナに引き上げた。昨年の平均所得は月5,441クーナだった。

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なお、8日から配当所得に対して12%のキャピタルゲイン税を導入する。専門家は当該措置に批判的で、投資意欲の低下などにより、景気低迷に拍車をかけるとの見方を示している。(1HRK=14.22JPY)

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総合・マクロ
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