2013/7/10

ポーランド

ポーランド経済成長率1.1%に減速、中銀が予測を下方修正

この記事の要約

ポーランド国立銀行(NBP)は8日、中期経済成長予測を下方修正した。景気の減速が続いているため。インフレ率も、2015年まで目標値の2.5%を下回るとみている。\ NBPは今年の国内総生産(GDP)成長予測を前年比で1. […]

ポーランド国立銀行(NBP)は8日、中期経済成長予測を下方修正した。景気の減速が続いているため。インフレ率も、2015年まで目標値の2.5%を下回るとみている。

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NBPは今年の国内総生産(GDP)成長予測を前年比で1.1%とし、3月予測の1.3%から引き下げた。2014年、15年についても、それぞれ従来の2.6%から2.4%、3.1%から3%へ修正した。

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インフレ予測も今年については3月予測の1.6%から0.8%へ、14年は1.6%から1.2%へ引き下げた。15年は従来と同じ1.5%とした。

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景気減速の主因としてNBPは、◇ユーロ圏など国外の景況感悪化◇高失業率で内需が引き続き縮小◇緊縮財政◇公共投資の減少――を挙げた。

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14年と15年は◇民間消費と企業投資が次第に増加◇緊縮財政の終了――が経済回復を支えるとみる。15年に限ると、欧州連合(EU)からの助成金による投資増加もプラス材料だ。

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民間消費については、賃金上昇の緩慢化と失業増加で可処分所得が減少しており、2015年上半期まで歴史的な低水準にとどまるとみている。

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