2014/8/20

ポーランド

ポーランド果樹農家、ロシア代替市場としてアジアに注目

この記事の要約

ポーランドの果樹農家が新しい市場としてアジアに注目している。ロシアによる欧州連合(EU)産の青果禁輸措置を受けたもので、秋から中国とアラブ首長国連邦(UAE)でポーランド産のりんごの販促キャンペーンを開始する予定だ。 サ […]

ポーランドの果樹農家が新しい市場としてアジアに注目している。ロシアによる欧州連合(EU)産の青果禁輸措置を受けたもので、秋から中国とアラブ首長国連邦(UAE)でポーランド産のりんごの販促キャンペーンを開始する予定だ。

サヴィツキ農産相はすでにインドとイランの大使と会談し、農産物輸出の可能性を打診。同じ目的でカザフスタンとベラルーシの大使とも交渉する方針だ。

ロシアは今月1日からポーランド産の青果輸入を禁止した。衛生上の問題を理由に挙げていたが、7日からは、欧米による対ロ制裁への報復として、禁輸の範囲をEUや米国、カナダなど欧米諸国産の農産物に広げた。

EUの欧州委員会は18日、禁輸による供給過剰で域内の農産物価格が下落するリスクに対処するため、青果農家を支援する方針を固めた。トマト、リンゴ、ニンジンなど約20品目が対象で、低所得者に無料で配ったり、市場に出荷しなかった場合に補償を実施する。期間は11月末までで、1億2,500万ユーロの予算を見込んでいる。