ルーマニアの2014年1-9月期新車販売台数は7万3,602台となり、前年同期実績を26.8％上回った。乗用車は27％増の4万9,326台。同国の自動車製造・輸入業者協会（APIA）の情報として現地アジェルプレス通信が17日報じた。
9月も市場は順調に回復し、単月の販売台数は前月比22.4％増の9,128台に達した。法人需要がけん引し、販売台数の71％を占めた。
1-9月期の生産台数は前年同期比6.7％増の27万9,413台に増加した。モデル別ではダチアのSUV「ダスター」が11万9,443台でトップ。同じダチアの「ロガン」が6万1,043台で続いた。3位以下はフォード「Bマックス」（4万3,336台）、ダチア「サンデロ」（3万2,951台）、ダチア「ロガンMVC」（3万675台）となった。メーカー別ではダチアが生産台数の85％、フォードが15％を占めた。
両社の自動車輸出台数は2.1％増の26万6,352台に拡大した。ダチア「ダスター」が11万4,019台で最も多かった。
なお、ルーマニア政府は11月から新車販売促進措置として「ファーストカー・プログラム」を実施する。初めて自動車を購入する人が対象で、借入額5万レウ（1万1,000ユーロ強）までの自動車ローンについて半額を政府が保証する。
政府はこれにより、中価格帯や環境負荷がより小さい自動車の販売が10億レウ（2億2,600万ユーロ）増えると試算している。
