2014/11/5

チェコ・スロバキア

チェコ、トラックとバスの道路通行料を引き上げ、来年1月から

この記事の要約

チェコ政府は10月29日、トラックとバスの道路通行料を来年1月から引き上げると発表した。値上げ率は、欧州排ガス基準ユーロ5に対応するトラックが9.8%、より排出値の低いトラックが8.2%となる。バスは30%と大幅値上げに […]

チェコ政府は10月29日、トラックとバスの道路通行料を来年1月から引き上げると発表した。値上げ率は、欧州排ガス基準ユーロ5に対応するトラックが9.8%、より排出値の低いトラックが8.2%となる。バスは30%と大幅値上げになる。

一方、大口利用者の割引は低めに設定する。年間の支払額が7万5,000コルナを超えた車両は5%、30万コルナを超えると13%が割引かれる。

業界団体CESMADのフェリックス会長は「年々劣化する道路インフラへ十分な投資もせずに通行料を引き上げる理由はない」と批判している。一方、運輸交通省のプラッヒャー大臣は運送業者の不満は理解できるとした上で、「(引き上げへの)反対は無意味だ」と強気の姿勢を示した。

1-7月の通行料収入は昨年同期を2.3%上回る505万コルナだった。運輸交通省は通行料引き上げにより5億コルナの増収を見込んでいる。

チェコでは1.500キロメートルの道路がトラック通行料の徴収対象となっており、68万台のトラックが通行料徴収システムに登録されている。(1CZK=5.05JPY)