2015/1/7

ポーランド

ライファイゼン銀、ポーランドからの撤退を検討か

この記事の要約

中東欧市場の銀行大手である墺ライファイゼンバンク・インターナショナル(RBI)がポーランド事業の売却を検討している。ロイター通信などが昨年12月中旬、市場関係者の情報として伝えた。 RBIは2012年にギリシャ銀行大手E […]

中東欧市場の銀行大手である墺ライファイゼンバンク・インターナショナル(RBI)がポーランド事業の売却を検討している。ロイター通信などが昨年12月中旬、市場関係者の情報として伝えた。

RBIは2012年にギリシャ銀行大手EFGユーロバンクからポルバンクを買収し、ポーランドを同行第2の市場として強化した。広報担当者によると、現在、16年半ばまでに発行済み株式の15%を株式公開するという買収認可条件の実行に向け注力しているが、公開規模や時期などの詳細は未定という。

RBIは「収益性が悪く、資本負担が大きすぎる事業はリストラするか手放す」(広報担当者)という戦略で、政情不安の強まるウクライナの子会社アヴァル銀行の売却や、金融市場環境が悪化して14年決算が大幅赤字となったハンガリー事業も売却する考えを明らかにしている。ポーランドでも事業拡大に苦心しており、撤退という選択肢が浮上したもようだ。