2015/9/23

自動車

モスクワ市がカーシェアリングサービス開始

この記事の要約

モスクワ市は先ごろ、市内の交通渋滞解消に向けてカーシェアリングサービス『デリモービル(Delimobil)』を開始した。毎日数百人が新規登録し、反応は上々という。韓国現代自動車の小型車「ソラリス」100台でスタートし、年 […]

モスクワ市は先ごろ、市内の交通渋滞解消に向けてカーシェアリングサービス『デリモービル(Delimobil)』を開始した。毎日数百人が新規登録し、反応は上々という。韓国現代自動車の小型車「ソラリス」100台でスタートし、年末までに500台、来年末までに1,500台に拡大する計画だ。

利用料金はガソリン代、自動車保険、維持費、駐車料金込みで1分当たり8.9ルーブル(約12セント)。サービス開始から1カ月間は5ルーブルの割引料金で利用できる。市内中心部で無料駐車できることも大きな魅力で、利用拡大が期待される。ただ、当面は利用できる範囲がモスクワ大環状道路MKADから5キロメートル以内に制限されている。

カーシェアリングを巡っては2013年以降、エニータイム(投入車両数120台)など複数の民営会社がサービスを提供している。市当局は利用ニーズが大きく、市全体でサービス車両数が1万台の潜在規模があるとの予測に立ち、独自のサービスを立ち上げた。現地日刊紙ベドモスチによると、同国への投資に積極的な伊ジェネラルインベストがデリモービルの運営を受注し、総額10億ルーブルを投資するという。

ロシア自動車保有者連盟のカナイェフ氏は、カーシェアリング利用者の7~10%が自動車保有者という一般的な傾向に基づくと、モスクワ市は乗用車の交通量を35~40万台減らすことができると推測する。(1RUB=1.84JPY)