2015/9/23

ロシア

ロシア、遺伝子組み換え作物食品の生産禁止へ

この記事の要約

ロシア政府が遺伝子組み換え作物(GMO)を用いた食品の生産禁止を予定している。国民の健康を守る狙いで、GMO食品の表示義務厳格化や輸入禁止といった、これまでの規制強化の流れに沿うものだ。研究・開発分野における利用は対象外 […]

ロシア政府が遺伝子組み換え作物(GMO)を用いた食品の生産禁止を予定している。国民の健康を守る狙いで、GMO食品の表示義務厳格化や輸入禁止といった、これまでの規制強化の流れに沿うものだ。研究・開発分野における利用は対象外で、今後も合法とする。

ドヴォルコヴィッチ副首相は18日、キロフで開かれた国際バイオテクノロジー会議で「健康上の懸念が払しょくされない限り、GMOを食品に用いないという判断に至った」と説明した。また、研究・医薬品開発など他の分野については今後もGMO使用を認める方針であることを強調した。

GMOについては健康や環境への影響をめぐり専門家の意見が対立しており、世界数十カ国が輸入や栽培を禁止している。ロシアでも栽培禁止に向けた法案が今年1月に閣議決定された。