2015/9/23

ポーランド

ポーランド・クラウド市場が急速拡大、プライベートクラウドを中心に

この記事の要約

ポーランドのIT市場でクラウドコンピューティングサービスが急速に伸びている。同国の調査会社PMRが先ごろ発表した最新レポートによると、昨年の売上規模は29%増の2億8,600万ズロチ(6,800万ユーロ)に上った。自社内 […]

ポーランドのIT市場でクラウドコンピューティングサービスが急速に伸びている。同国の調査会社PMRが先ごろ発表した最新レポートによると、昨年の売上規模は29%増の2億8,600万ズロチ(6,800万ユーロ)に上った。自社内のシステムでクラウドサービスを利用する「プライベートクラウド」を中心にユーザーが増え、売り上げを押し上げているという。

クラウドを導入した企業をサービス種類別にみると、「プライベートクラウド」の利用企業が全体の3分の2弱に上り、システムを社外ユーザーと共有する「パブリック」(20%)、プライベートとパブリックを組み合わせる「ハイブリッド」(16%)に大きく水を開けている。

企業間取引(B2B)を手掛ける企業では、規模の大小を問わずにクラウドの利用が広がっている。特に従業員250人超の企業で普及度が最も高い。これらの企業は「プライベートクラウド」と、「パブリッククラウド」を併用する傾向にあり、月間費用は数千ユーロに上る。

PMRでは普及を後押しする主な要素として、課金システムの変更(金銭的要素)と、サービスの柔軟性向上(事業的要素)を挙げている。(1PLN=32.22JPY)