2015/9/23

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

トルコ消費者信頼感指数がさらに低下、09年2月以来で最低に

この記事の要約

トルコ統計局(TUIK)が21日発表した9月の消費者信頼感指数は前月比で3.9ポイント減の58.5に低下し、2009年2月以来で最低の水準に落ち込んだ。6月の議会選挙以来の政権空白や、クルド人武装勢力と当局の衝突による国 […]

トルコ統計局(TUIK)が21日発表した9月の消費者信頼感指数は前月比で3.9ポイント減の58.5に低下し、2009年2月以来で最低の水準に落ち込んだ。6月の議会選挙以来の政権空白や、クルド人武装勢力と当局の衝突による国内治安の悪化、隣国シリア・イラクの内戦長期化を反映し、消費意欲が弱まっている状況が浮き彫りになった。信頼感指数は100を分岐点とし、100を上回れば楽観的、下回れば悲観的な見方が優勢なことを示す。

構成指数が軒並み低下した。景気予測指数は前月比5.56ポイント減の72.04に、家計予測指数は同4.09ポイント減の82.08に、失業予測指数は1.62ポイント減の61.86に、貯蓄予測指数は4.05ポイント減の18.11に、それぞれ悪化した。

今後12カ月の購入予定指数も、耐久消費財全体では95.1だったが、自動車は10.8にとどまった。住宅も7と、非常に低い水準だ。(東欧経済ニュース8月26日号「トルコ消費者信頼感指数、6年来で最低に」を参照)