化学

競争力でダイムラーが現代自に抜かれる見通し

「現代自動車の競争力は今年中にもダイムラーを超える」――。独ベルギッシュ・グラートバッハ経済大学自動車経営研究所(CAM)は自動車メーカー競争力調査『オートモティブ・パフォーマンス』の2011年版で、このような見方を打ち

EUで20日から玩具規制強化、有害物質使用など禁止に

EU域内で販売される玩具の規制を強化する指令が20日付で発効した。健康に害を及ぼす危険性の高い化学物質の使用禁止などを盛り込んだもので、中国製玩具も含めて厳格なルールを導入し、品質管理と安全性の向上を図る。 \ 新ルール

エボニックのカーボンブラック事業売却を承認

欧州委員会は19日、独化学会社エボニック・インダストリーズのカーボンブラック事業を米投資会社のローヌ・キャピタルとトリトンが買収する計画を承認したと発表した。ローヌ、トリトンはこれまでカーボンブラック事業を手掛けていない

ロシュ、診断薬のMTM買収

スイスの製薬大手ロシュは19日、子宮頸がんに重点を置いた体外診断薬開発の有力企業である独MTMラボラトリーズを買収すると発表した。診断薬・機器事業を強化する狙い。まずは1億3,000万ユーロを支払い、一定の開発成果が上が

ロシュ(2011年6月中間決算)

2011年6月中間決算の純利益は52億5,900万スイスフラン(約44億6,000万ユーロ)で、前年同期から5%減少。スイスフラン高で海外事業の利益が目減りしたことが響き、減益となった。売上高は12%減の216億7,10

ノバルティス(2011年4-6月期決算)

2011年4-6月期(第2四半期)決算の純利益は27億3,000万ドルで、前年同期から12%増加。中国など新興国での販売が好調だったほか、米眼科医療関連製品大手アルコンの子会社化による収益基盤拡大が反映された。ドル安も追

化学業界が売上成長予測引き上げ

独化学工業会(VCI)は14日、2011年の業界売上成長率を従来予測の9%から10%に引き上げた。上方修正は今年2度目。好景気が下半期も続き、原料費高騰の川下転嫁が進むと判断したためで、生産者価格の上昇率もこれまでの4%

異なる同位体の構造を同時に測定

分子構造と原子の構成要素を同時に測定できる新たな分光法をマックス・ボルン非線形光学・短時間分光光学研究所(MBI、ベルリン)の研究チームが開発した。「2つの異なる状態を同時に精確に測定することはできない」とされる量子力学

特殊化学大手ロンザ、米殺生物剤メーカー買収へ

スイスの特殊化学大手ロンザは11日、米化学大手のアーチ・ケミカルズに対する株式公開買い付け(TOB)計画を発表した。殺生物剤を主力の医薬品受託生産に匹敵する事業にする考えで、買収が実現すると世界最大の殺生物剤メーカーとな

BASF SE―EV関連の開発強化へ―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は7日、電気自動車(EV)関連の素材開発を強化する方針を打ち出した。バッテリーや軽量素材などこれまで出遅れていた分野に本腰を入れ、長期的に数億ユーロ規模の売上実現を目指す。

SGL Carbon SE―BMW大株主が出資拡大、今年2度目―

富豪ズザンネ・クラッテン氏の投資会社Skionが炭素繊維大手SGL Carbon(ヴィースバーデン)への出資比率を従来の27.27%から29%弱へと引き上げた。同比率の拡大は5月に続き今年2度目。ロイター通信が6日報じた

Vacuumschmelze GmbH & Co. KG―米OMグループが買収―

JP Morgan傘下の投資会社One Equity Partnersは5日、傘下の独磁性素材メーカーVacuumschmelze(VAC、ハーナウ)を米国の特殊化大手OMグループに売却すると発表した。成約額は10億ドル

Lonza Group AG―米殺生物剤メーカー買収へ―

スイスの特殊化学大手Lonza(バーゼル)は11日、米化学大手のArch Chemicalsに対する株式公開買い付け(TOB)計画を発表した。殺生物剤事業の規模を主力の医薬品受託生産に匹敵するレベルに引き上げる考えで、買

チバ・エレメンティスへの制裁撤回、カルテル時効成立で

欧州委員会は4日、化学大手のチバ(スイス)、英米系エレメンティスに対して2009年に下したカルテルでの制裁金支払い命令を撤回すると発表した。カルテルの時効成立が確認されたため。これによりチバは6,840万ユーロ、エレメン

蘭アクゾノーベル、英に塗料工場新設

オランダの化学大手アクゾノーベルは7日、英国に装飾用塗料の新工場を建設すると発表した。投資総額は1億1,000万ユーロ。同社の対英投資としては、2007年にインペリアル・ケミカルを買収して以来の規模となる。 \ 新工場は

ポリマー中のナノ分子、均一分散に新技術

バイロイト大学のフェルスター教授を中心とする研究チームは、ポリマー系ナノ複合素材(ポリマーナノコンポジット)で金属ナノ粒子を完全に均一分散させる新たな技術の開発に成功した。チームは今回の成果が新たな半導体技術などへの応用

フォスアグロIPO価格、最高495米ドルを期待

ロシア肥料大手のフォスアグロは6月末、新規株式公開(IPO)で発行する国際預託証書(GDR)の仮販売価格帯を13~16.5米ドルに設定すると発表した。1株に対し30GDRの交換比率で株価は390~495米ドルとなり、最高

Akzo Nobel

化学大手のAkzo Nobelは4日、フランクフルトのヘキスト工業団地にある生産施設を近代化すると発表した。投資規模は約1億4,000万ユーロで、個別別施設を対象としたものでは同社史上最高となる。近代化工事の終了後は、塩

サムスン、ハンガリーで高機能プラスチック粒子を生産

韓国の総合電機電子大手サムスン傘下の化学子会社である第一毛織がこのほど、ハンガリー北部のタタバーニャに欧州生産拠点を開設した。新工場の生産能力は2万トンで、電子機器や自動車部品に使われる高機能プラスチック粒子を生産する。

ヘンケル、ハンガリー工場の新生産ラインが稼働

ドイツの化学・日用品メーカー、ヘンケルのハンガリー子会社が同国南東部にあるクルシュラダーニ工場に増設した新生産ラインがこのほど稼働した。同子会社が24日、現地のMTI通信に明らかにした。 \ クルシュラダーニ工場は主に液

輸入物価の上げ幅縮小続く、5月は前年同月比8.1%に

ドイツ連邦統計局が28日発表した2011年5月の輸入物価指数は前年同月を8.1%上回った。上げ幅はこれまでに引き続き大きいものの、2010年12月の同12.0%をピークに縮小傾向が続いており、前月比の輸入物価は-0.6%

生産者物価の上げ幅やや縮小

ドイツ連邦統計局が20日発表した2011年5月の生産者物価指数は前年同月比の上昇率が6.1%となり、前月の同6.4%からやや縮小した。ただ、エネルギー価格の高騰を背景に上げ幅は依然として大きい。前月比の同物価変動率は±ゼ

洗剤へのリン酸塩使用禁止へ、欧州議会環境委が法案可決

欧州連合(EU)・欧州議会の環境・公衆衛生・食品安全委員会は15日、家庭用の洗濯および自動食器洗い機用洗剤へのリン酸塩の使用を禁止する法案を賛成多数で可決した。欧州議会本会議の承認を経て、洗濯用洗剤は2013年1月から、

東レ―蘭TenCateに航空機向け炭素繊維を供給へ―

東レは21日、ハイテク素材メーカーの蘭TenCate Advanced Compositesに炭素繊維を供給することで基本合意したと発表した。供給期間は2011年から5年間で、東レの炭素繊維はTenCateの航空機用途向

BASF SE―日本で大型ディーゼル触媒の生産能力倍増―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は16日、住友金属鉱山と折半出資で運営する合弁会社エヌ・イー ケムキャットのつくば事業所で日本の大型ディーゼル・エンジン市場向け排ガス触媒の生産能力を増強すると発表した。自

Siemens AG―太陽電池のスタートアップ企業に出資―

電機大手の独Siemens(ミュンヘン)は17日、太陽電池のスタートアップ企業である米Sempriusに16%出資したと発表した。Sempriusの開発と量産化を支援し、高効率太陽電池分野で市場開拓に向けた布石を打つ。出

K+S AG―園芸用品子会社を売却―

肥料大手の独K+S(カッセル)は20日、園芸用品子会社COMPOを投資会社Tritonに譲渡すると発表した。売却金額は債務も含めて2億500万ユーロで、K+Sは2011年4-6月期に帳簿上の損失およそ9,000万ユーロを

Bayer AG―プライマリ・ケア事業の管理部門を中国に―

製薬・化学大手のBayer(レバークーゼン)がプライマリ・ケア事業の管理部門をドイツ本国から北京に移管する。同事業に占める中国とアジアの比重が極めて大きくなっているためで、年内にも移管作業を開始する予定だ。マライン・デッ

プラスチック・ゴム機械業界、11年は18%成長見通し

ドイツ機械工業連盟(VDMA)のプラスチック・ゴム加工機械部会は先ごろ開いた年次記者会見で、2010年の国内生産高が前年比28.9%増の49億1,100万ユーロに拡大したと発表した。輸出が好調だったほか、国内需要も大きく

エネルギー分野の研究開発、優先順位を産業界が政府に提言

ドイツ産業連盟(BDI)は『ドイツのエネルギー研究の優先事項』と題する報告書を作成し、政府の今後のエネルギー研究開発投資で優先すべき分野を産業界の立場から提言した。最優先項目には「産業プロセスのエネルギー効率化」「高機能

新たなホウ素結晶、異なる化学結合が共存

バイロイト大学のレオニード・ドゥブロビンスキー教授を中心とする国際研究チームは、2年前に初めて結晶構造が解析された新しいホウ素結晶(γ-B28)の分子間化学結合の解明に成功した。3つのホウ素原子が2個の電子を共有している

洗剤へのリン酸塩使用禁止へ、欧州議会環境委が法案可決

欧州議会の環境・公衆衛生・食品安全委員会は15日、家庭用の洗濯および自動食器洗い機用洗剤へのリン酸塩の使用を禁止する法案を賛成多数で可決した。欧州議会本会議の承認を経て、洗濯用洗剤は2013年1月から、自動食器洗い機用洗

LDK Solar―独同業の買収に意欲―

中国の大手太陽電池メーカーLDK Solarが独同業の買収に意欲を示している。優れた技術を取得するとともに、ブランドイメージも改善したい考えで、すでに買収候補を絞り込んだ。同社のJack Lai財務担当取締役が『ハンデル

Q-Cells

太陽電池大手の独Q-Cellsが競合との合併を視野に入れている。熾烈な価格競争が今後さらに激しくなると予想されるためで、同社のネディム・ツェン社長は経済紙『ハンデルスブラット』紙に対し、「適切なパートナーがあれば拒絶しな

欧州裁がアルケマの制裁を減額、アクリルガラスのカルテルで

欧州司法裁判所の一般裁判所は7日、アクリルガラスの販売をめぐるカルテルでEUから多額の罰金支払いを命じられた仏化学大手アルケマが、制裁が重過ぎるとして減額を求めた訴訟で、同社の訴えを認めて制裁額を大幅に引き下げる判決を下

独シーカ、二種混合弾性シーリング剤を開発

スイスの産業用シーリング・接着剤大手シーカの独子会社であるシーカ・ドイチュラント(シュツットガルト)はこのほど、二種混合タイプの弾性接着シーリング剤「シーカフレックス553」の販売を開始した。553は独シーカが独自に開発

PKNオルレン、欧州最新の石化コンビナートが完成

ポーランド石油化学最大手のPKNオルレンは2日、3年前に着工した欧州最新の石油化学コンビナートの落成式を行った。同コンビナートは同国中部のプウォツクとヴォツアベックにある生産施設から成り、ペットボトルの原料を生産する。投

化学製品市場、4月は横ばい

市場調査会社ニールセンの調べによると、ハンガリーの2011年4月の家庭用化学製品と化粧品の市場規模は3,000億フォリントと、前年同月から横ばいだった。ハイパーマーケットと薬局が販売全体の3分の2を占めた。 \ 調査対象

日本とEUが次世代太陽電池を共同開発

欧州連合(EU)は5月31日、日本の新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と共同で次世代太陽電池の技術開発を行うと発表した。世界最高水準となるセル変換効率45%以上の集光型太陽電池の開発を目的に、日本とEU5カ国

Kirchner Solar Group GmbH―売上が毎年倍増―

1991年創業のソーラーパネルメーカーKirchner Solar Group(独アルハイム)が好調だ。ラース・キルヒナー社長が1人で起業した同社はすでに、欧州や北米、アフリカで従業員を250人抱える国際企業へと発展。売

Evonik

化学大手の独Evonikは3日、太陽日酸と共同で設置した四日市工場の竣工式を行った。太陽電池、フラットパネル、半導体向けの需要が拡大するモノシランガスと、樹脂や塗料に用いられるアエロジルを生産。アジア市場で販売していく。

燃料電池車で世界一周に成功、ダイムラーが量産前倒し

自動車大手の独ダイムラーは1日、燃料電池車の量産を当初計画よりも1年早い2014年に開始すると発表した。同社はこの日、小型車「Bクラス」の燃料電池車で世界一周を達成。シュツットガルト本社ビルで到着を出迎えたディーター・ツ

「持続可能なパーム油」に向け独でフォーラム始動

持続可能なパーム油の生産・流通を目指す「持続可能パーム油フォーラム」がこのほど、ドイツで産声を上げた。立ち上げたのは流通大手REWE、化学大手Henkel、蘭食品・日用品大手Unilever、世界自然保護基金(WWF)、

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