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2011/7/27

経済産業情報

競争力でダイムラーが現代自に抜かれる見通し

この記事の要約

「現代自動車の競争力は今年中にもダイムラーを超える」――。独ベルギッシュ・グラートバッハ経済大学自動車経営研究所(CAM)は自動車メーカー競争力調査『オートモティブ・パフォーマンス』の2011年版で、このような見方を打ち […]

「現代自動車の競争力は今年中にもダイムラーを超える」――。独ベルギッシュ・グラートバッハ経済大学自動車経営研究所(CAM)は自動車メーカー競争力調査『オートモティブ・パフォーマンス』の2011年版で、このような見方を打ち出した。同報告書を入手した経済紙『ハンデルスブラット』が25日付で報じた。

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CAMは販売台数や利益率、技術革新力など11の項目について主要自動車メーカーの競争力を毎年調査し、総合ランキングを作成している。2011年版では独フォルクスワーゲン(VW)グループがトヨタ自動車を抜いて首位に立った。

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ダイムラーはVWに次ぐ2位に付け、昨年の13位から急上昇した。ただ、3位の現代自、4位のBMWとの差は小さく、来年版では急成長する現代自に抜かれる公算が高いという。BMWは金融危機前に米国販売などで問題が発生したため、早期に事業再編を実施。これが奏功して車両軽量化やネット化など今後重要性を増す分野でダイムラーを大きく引き離しているようだ。

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日本メーカーはトヨタが8位に急落し、2004年の調査開始以来の最低となった。大規模なリコール問題が打撃となった格好。日本勢は日産自動車を除いて平均を下回ったという。

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