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2010/4/14

経済産業情報

精錬・圧延設備機械業界、売上回復は下期以降に

この記事の要約

ドイツの精錬・圧延設備機械メーカーの売り上げが増加に転じるのは早くとも今年半ば以降になりそうだ。ドイツ機械工業連盟(VDMA)が同業界を対象に実施した景気動向アンケートによると、企業の半数が今年上半期は15~40%の減収 […]

ドイツの精錬・圧延設備機械メーカーの売り上げが増加に転じるのは早くとも今年半ば以降になりそうだ。ドイツ機械工業連盟(VDMA)が同業界を対象に実施した景気動向アンケートによると、企業の半数が今年上半期は15~40%の減収になると回答するなど、景気はまだ底を打っていない。ただ、受注については過半数が上期に上向くと予想、平均で20%の増加を見込んでいる。

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同業界の2009年の新規受注は前年から60%減少し、受注取り消しも新規受注全体の15%に上った。同末時点の受注残高は約6カ月まで縮小。企業の3分の2が操短で新年のスタートを切った。今回のアンケートでは、約半数が「人員削減は必要」と回答している。

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一方、昨年の輸出は中国やブラジル向けがけん引車となり、前年比23%増の12億ユーロに拡大。初めて10億ユーロの大台に乗った。スペイン、ロシア向けは減少している。

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