三菱化学が独同業BASFとの提携に意欲を示している。同社の小林喜光社長はフランクフルトで開催中の照明見本市Light + Buildingで『ファイナンシャル・タイムズ(ドイツ版、FTD)』に対し、「太陽光発電モジュールや再生可能素材の分野で協力が考えられる」との見解を明らかにした。BASFのユルゲン・ハンプレヒト社長とは親交があり、提携の可能性についてはダボスで話し合ったという。ただ、「BASFはこれまでのところ(この提携に)前向きでない」(小林社長)。
\三菱化学は欧州では炭素製品大手の独SGL Carbonと共同で炭素繊維原料を生産している。最終製品となった炭素繊維は独BMWの自動車に投入される。三菱化学はまた、植物由来の樹脂製造の分野で現在、蘭DSMと提携交渉を進めている。
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