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2010/5/26

経済産業情報

日独などのメモリー大手に欧州委がカルテル罰金

この記事の要約

欧州連合(EU)の欧州委員会は19日、日独韓などの半導体メーカー10社が違法な価格カルテルを結んでいたとして、総額3億3,127万ユーロの制裁金を科すと発表した。今回のカルテルでは関与企業と欧州委の和解がEUで初めて成立 […]

欧州連合(EU)の欧州委員会は19日、日独韓などの半導体メーカー10社が違法な価格カルテルを結んでいたとして、総額3億3,127万ユーロの制裁金を科すと発表した。今回のカルテルでは関与企業と欧州委の和解がEUで初めて成立しており、欧州委は各社の制裁額を一律、10%引き下げた。

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カルテルはパソコンなどに使われるDRAMを対象としたもので、1998~2002年にかけて結ばれていた。関与していたのは独インフィニオン、韓国のサムスン電子とハイニックス半導体、米マイクロン、台湾・南亜科技、およびNEC、日立、三菱電機、東芝、エルピーダの日系5社。制裁額が最も大きかったのはサムスンの1億4,572万ユーロで、これにインフィニオン(5,670万ユーロ)、ハイニックス(5,147万ユーロ)が続いた。マイクロンはカルテルの事実を最初に通報し、捜査に協力したため、EUルールに基づき制裁を全額、免除されている。

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