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2011/6/8

企業情報

Singulus Technologies AG―4年ぶりの黒字化見込む―

この記事の要約

光メディア製造装置メーカーの独Singulus(カール・アム・マイン)は5月31日の株主総会で、2011年決算が4年ぶりに黒字化する見通しを明らかにした。第2四半期の4~6月に営業損益(EBITベース)が黒字化、1-9月 […]

光メディア製造装置メーカーの独Singulus(カール・アム・マイン)は5月31日の株主総会で、2011年決算が4年ぶりに黒字化する見通しを明らかにした。第2四半期の4~6月に営業損益(EBITベース)が黒字化、1-9月期に損益分岐点を確保すると予想している。

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同社の業績は2008年決算で最終損益が前年の黒字(300万ユーロ)から4,930万ユーロの赤字へと転落。2009年と10年は赤字幅がそれぞれ約8,000万ユーロへと膨らんだ。現在は受注が好転しており、ブルーレイディスク製造装置の販売台数が昨年の約30台から今年は40~50台に増加すると予想している。

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同社は株式公開から15年が経った現在も配当を出していない。経営陣は今回の株主総会でも事業の拡大には資金が必要だとして、今後も無配が続くことを示唆した。

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今月17日には事業強化と債務の圧縮に向けて総額2,600万ユーロの増資を実施する。事業拡大資金は太陽光発電製造装置の生産ライン拡充に投資。大型受注を消化できるようにする。

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