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2011/8/31

経済産業情報

独映画館、入場者・売上増も館数は減少

この記事の要約

映画振興協会(FFA)は22日、国内映画館業界の最新動向を発表した。それによると、2011年1-6月期の映画館の観客動員数は6,150万人で、前年同期に比べ130万人(2.2%)増加。売上高は2.5%増の4億5,280万 […]

映画振興協会(FFA)は22日、国内映画館業界の最新動向を発表した。それによると、2011年1-6月期の映画館の観客動員数は6,150万人で、前年同期に比べ130万人(2.2%)増加。売上高は2.5%増の4億5,280万ユーロで、半期の数字としては2002年に次ぐ高い数字となった。一方、映画館数は、開館(再オープン含む)が53軒、閉館105軒で52軒の純減。6月末時点の座席数は79万8,991席で、1998年以来初めて80万席を割り込んだ。

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閉館となった映画館の多くはミニシアターなどの小規模事業者で、人口の少ない地方に限らず大都市でも廃止がみられるという。閉鎖を余儀なくされる原因としてFFAは、シネマコンプレックス方式の大規模映画館の増加、ホームシアターの普及、劇場公開前の違法コピー公開などを挙げる。

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上半期に映画館で上映された映画本数は262本で、ほぼ09年並みの水準だった。最大のヒットとなったのはドイツの喜劇映画「ココヴェン」(ティル・シュヴァイガー脚本・監督・主演)。観客動員数は430万人を記録した。ドイツ映画は全体として健闘し、観客動員数は前年同期比40万人増の1,240万人、観客動員シェアも1ポイント増の20.4%に拡大した。

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立体(3D)映画の公開本数は7本から19本に増加し、公開本数全体に占める割合も3.0%から7.3%に拡大した。ただ、観客動員数は1,280万人から1,210万人減少、動員シェアも21.7%から19.8%に落ち込んだ。

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入場料の平均額は7.36ユーロで、1年前(7.34ユーロ)とほぼ同じだった。

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